縦型洗濯乾燥機(2018 年製)からドラム型に変更することとなったので、各社洗濯乾燥機の事情について調べています。
タテ型洗濯乾燥機
- 洗浄能力が高いと言われている
- ドラム型の方が汚れが落ちるという検証結果も 特集: 洗濯機頂上対決
- 乾燥機能に期待してはいけない
- 構造を考えてみれば分かる。バケツに濡れた洗濯物を入れて乾かすのは不利。
- タオル程度を乾かす分には十分、シャツはすごいことになる(経験談)
- とはいえ安い。12 万円程度で買える。(安くはない)
ドラム型洗濯乾燥機
- 洗浄能力に問題は全くなし
- 各社廉価版はただの叩き洗いだが、ミドルレンジになると水圧で工夫して洗浄力を上げてる
- ナイアガラ洗浄とかウルトラファインバブル洗浄とか
- 各社廉価版はただの叩き洗いだが、ミドルレンジになると水圧で工夫して洗浄力を上げてる
- 乾燥性能が良い
- 洗濯物を宙に持ち上げるので、乾かすに向いてる構造
- 乾燥方法はヒート式、ヒートポンプ式、ヒートリサイクル方式がある
- 良さランク: ヒートポンプ >= ヒートリサイクル >>>>> ヒーター
- ヒーター式は熱で縮みやすい上に電気代が倍以上
- 長い目で見るとコスパも悪いので、なし
- 日立独自路線のヒートリサイクル方式が謎
- 「 運転時に発生する熱を回収して乾燥時の温風に再利用する乾燥方式で、従来のヒーター方式に比べて消費電力を低減しています。 」
- つまりヒーター式
- ヒートポンプ式と同じ温度感(60 度程度)で乾燥させるから熱で縮むということが防げるらしい
- 消費電力はヒートポンプ式より不利(1 回あたり 20 円+くらい)
- ヒートポンプ式より頭一つ安い機種が存在する。コストで有利なのかも。
- 乾燥中に温度が上がりすぎるとドアを開けられないことがあるらしい
- でも乾燥中にドア開けないよね
- 「 運転時に発生する熱を回収して乾燥時の温風に再利用する乾燥方式で、従来のヒーター方式に比べて消費電力を低減しています。 」
- ヒートポンプ式は最高
- 仕組みはエアコンの除湿機と同じ、ポンプの力で温かい空気と冷たい空気に分ける。冷たい方の結露を利用して除湿し、除湿された温かい空気を洗濯物に吹き付ける。理にかなった構造。
- 高い。2018 年 12 月現在、家電量販店で 20 万円は必要。
- 洗いの途中にドアを開けることができるか?
- 日立と Panasonic は開けられる、東芝は開けられない場合があるとの情報
- 運転中にドアを開けたい - 東芝ライフスタイル
- 一時停止、場合によっては再起動して排水が必要
- 東芝のみ洗濯/乾燥容量が 1kg 多い = ドラムが水平に近く、排水が厳しいためと想像
メーカーについて
大きすぎて輸送コストが高かったり、住居状況が違うからだろうか、ほぼ日本のメーカーから選ぶことになる。Panasonic、日立、シャープ、東芝。あとは LG と AQUA を見かける。それぞれランクごとにラインナップが数個あり、それも大きく大雑把に廉価版、ミドルレンジ、ハイレンジと3パターン程度なので全て把握できるレベル。
ちなみに、この記事の比較ではシャープの事はあまり考えていません。私はグルグル回っている洗濯物をずっと眺めていたいのですが、シャープの扉は透明度が低く、また、操作パネルのあたりがけっこうマジな鏡となっており、洗濯する時に自分の顔を見たくないからです。
さて、特に選択に影響しそうなパラメーターは以下がありそうでした。
- 日立とパナはハイレンジモデルに洗剤自動投入機能がある 👍
- パナのミドルレンジモデルには温水洗浄機能がない 👎
- 東芝のみ洗濯/乾燥容量が大きい、他社より 1kg 余裕がある 👍
乾燥方法について
運用コストのマイナスが大きいためヒーター式の事は考えないこととする。すると、「ヒートポンプ」か「ヒートリサイクル」の2択となる。ヒートポンプはエアコンの除湿機と同じ構造で、乾いた温かい空気を吹き付ける理想的な方法。ただし、価格も高くなり、最安値同士で戦わせると、ヒートリサイクルの物より 6 万円くらい高かったりする。けっこうな差。ヒートリサイクルは日立の独自路線で、モーターなどから発生した熱を再利用して電気代を抑える方法らしい。節電能力ではヒートポンプにかなわないため、トータルの電気代で倍近く高くなってしまうらしい。単純なヒート式ではそこからさらに倍かかるので、やっぱりないな。
日立の独自路線「風アイロン」
日立の独自路線の「ヒートリサイクル」方式ですが、その本質は風アイロンにあるのではないかと思う。風アイロンとは、300km/h にもなる高速風を吹き付けてシワを伸ばし、乾燥させる方式。実は、歴史上、ヒートリサイクルよりも先に風アイロンを売りとして存在していた。高速な風を発生させる構造上、モーターから発生される熱はかなりのものになるだろうし、ヒートポンプとの併用も現実的ではない。素人的には、最初ヒートリサイクル対応ヒートポンプ式を発売すれば最強では?と思いもしたけど、たぶんその辺に実装されない理由があるのだろう。
温水洗浄について
ドラム型で温水洗浄機能が付いているモデルはけっこうお値段も高くなる。たぶん、温水を出すためにはヒーターが必要で、ヒートポンプにはヒーターが内蔵されてないから。
まとめ
最安で必要機能だけあればいいのであれば日立(17 万円程度)
日立 10.0kg ドラム式洗濯乾燥機【左開き】ホワイトHITACHI BD-SG100CL-W
日立 10.0kg ドラム式洗濯乾燥機【左開き】ホワイトHITACHI BD-SG100CL-W
温水洗浄付きのヒートポンプなら東芝(24 万円程度)
東芝 12.0kg ドラム式洗濯乾燥機【左開き】グランホワイトTOSHIBA TW-127V7L-W
東芝 12.0kg ドラム式洗濯乾燥機【左開き】グランホワイトTOSHIBA TW-127V7L-W
温水洗浄や洗剤自動投入までの全部入りモデルは Panasonic(30 万円程度)
パナソニック ななめドラム洗濯乾燥機 11kg 左開き クリスタルホワイト NA-VX8900L-W
パナソニック ななめドラム洗濯乾燥機 11kg 左開き クリスタルホワイト NA-VX8900L-W
長ければ 10 年使う買い物。納得のするものを選んで行きましょう。